理科は共通テ9割を目指そう!

続きまして、理科についてのご相談です。

化学生物選択を視野に入れているのですが、勉強ルートがいまいちよくわからず、基礎科目から入った方がいいのか、基礎科目は飛ばして良いのか、など数学以上に取り組みの仕方を確立できていません。
ブログ主さんは、どのようなルートで理科に取り組み、あるいは数学から離れていた身としては夏までは特に数学に時間を割かねばと考えているのですが、理科に本腰を入れた時期はいつからなのか、また取り組んだ参考書や問題集についてなど、お手すきの際にご教授いただけますと幸いです。

はい、理科の選択と勉強は数学と並んで頭を悩めるところですよね。個別試験でも前期はがっつり理科2科目あります。

ただ大学入学後、獣医学過程では特に解剖学や生理学など基礎系科目において生物の知識は必須になります。

もちろん、生命反応や薬の作用なんかを理解するときには化学の知識は欠かせませんし、臨床系の画像診断学などでは物理の知識も大切です。

農工大の場合、1年次に生物、化学、物理の基礎科目をそれぞれ履修することになるので、受験科目で習っていなくても知識を補う機会はあります。

なので、獣医系だから何がなんでも生物選択でなくても大丈夫です。そこは安心してください。基礎獣医学を勉強する際に生物の知識はいやでも入ってきますし。

実は東京農工獣医は一昔前まで、前期試験では理科1科目選択でした。それが理科2科目に増えたわけですが、某教授から経緯を聞いたことがあります。

なんでも、大学の経営陣が旧帝大など理科2科目を課す難関大の仲間入りを目指しての、科目数増だったようです。

科目数を増やしたら大学の格が上がるわけではないと思いますが、近年、受験生獲得を狙って科目数を減らす大学が多い中、なかなかの英断だったと思います。

大人たちの変なプライドのせいで受験生の負担が結果的に増えてしまったわけですが、理科は2科目勉強しておいたほうが絶対に将来役に立ちます。

筆者の場合、東京農工に受験校を完全に絞っていたわけではないので、生物と化学の二次試験対策はやっていました。おまけに物理も少しかじっていました。

勉強のルートですが、初学者は基礎から入ったほうが無難です。というのも、共通テスト対策をすることが、理科の土台を固める一番の近道だからです。

最近は初学者にも学習しやすい参考書が充実している感があります。印象としては、ジャーナリストの池上彰さんが、分かりやすさを売りにした解説番組を展開するようになってから、手取り足取り系の出版物も増えてきたような気がします。

入門者向けの書籍の充実に加え、配信授業の増加など独学に向くコンテンツが多数登場する時代になっていますね。

たくさんある入門レベルの本の中で、おすすめは東進ブックスの「名人の授業」シリーズ

化学の鎌田先生と生物の田部先生は著書も多く、それぞれ個別試験対策の本も多く書かれています。

ちなみに田部先生は東京農工の応用生物出身です!

東京農工を目指すなら親近感がすごくわいてきます。

さて理科の勉強戦略ですが、ひとまず、これらの本を数回読んでみてほしいと思います。1回目はサクッと、二回目はジーっと、三回目はジックリと。

何回か通読出来たら時間を空けずに共通テストの過去問・問題集に移行しましょう。過去問・問題集と名人授業を行ったり来たりしながら、問題演習を繰り返せば8割は取れるようになります。

8割から9割への壁が、東京農工獣医を突破するために越えなければならない壁なのですが、安定的に8割取れるようになったら次は個別試験対策に移ります。

理科においては、個別試験対策が共通テスト対策を兼ねている面が多く、もちろん出題範囲は全然違いますが、東京農工の個別試験の理科は基本標準問題が多く、そのまま共通テスト対策にもなります。

もちろん、英語・数学の勉強をメインで進めながら、国語、社会も勉強し、模擬テストなども受験しなければならないので、相当タイトなスケジュールであることは覚悟してください。

いろいろなことを強弱つけながら同時並行で進めていかないと、クリアできないほど国公立獣医系はタスクが多いです。要領よくこなしていかないと、パンクしてしまいます。

ここで培った力は将来ぜったいに役に立ちますから。

臨床系に進もうが、研究系に進もうが、はたまた関係ない分野に進もうが、どの分野でも結果を残している人は総じて時間と労力を要領よく投資できる人だと思います。

具体的な理科の個別試験対策については次回に書きたいと思います。

今回はこれにて失礼いたします。

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