確実に一歩ずつ進めば大丈夫 国語OK?

東京農工大獣医志望のお子さんをお持ちの保護者の方から受験相談をいただき、2回にわたって記事を配信してきましたが、

今回は新たな視点でお送りしたいと思います。

ずばり

画像は岩波国語辞典第八版で筆者の愛用辞書。通称「岩国」と呼ばれ、オーソドックス基本に忠実な編纂方針が特徴です。

ブログを書く時だけでなく、日常生活の中でも言葉のチョイスに迷う場面は多々あり、誤用や独りよがりな言葉の使い方をしていないか、

常に意識しながら生活するようにしています。

もちろん、動物のオーナーさんと話をするときも言葉選びは超重要。相手によっては辞書的な言葉が通じない時もあるので、そこは思考をフル回転させて言葉の真意を組みながら相手と向きあいましょう。脱線したので本題に。

国語辞典は、それはそれで大事なのですが、獣医系学部(特に国立)を突破するうえで大事なのは受験科目の「国語」です。

では農工大前期の配点を載せていますが、共通テストでは国語の配点が200/900あります。

傾斜配点なしのオーソドックスなものですが、この200点の出来が入試の運命を左右するといっても過言ではありません。

国語は点数が安定しにくい科目といわれており、苦手意識を持っている理系受験生も多くいますし、筆者も私大文系出身でありながら決して得意な科目ではありませんでした。むしろ数学Ⅲのほうが慣れてしまえば点数は格段に取りやすかったですね。

共通テスト本番のような大舞台では、文書の中身が頭に入ってこず、芋ずる式で解答を間違え国語で大失敗!という受験生が毎年多くいます。

国立獣医系はただでさえ共通テストの配点が高い大学が多く、国語で取りこぼすと、どれだけ個別の英数理の学力があったとしても巻き返しは難しくなってしまいます。

また、共通テストで高得点をたたき出せると精神的余裕が生まれ、個別でも普段の実力が出しやすいという好循環も期待できるでしょう。

筆者の農工獣医の仲間たちも、多くは共通テストで一定の成績を残した者たちがほとんどでした。

個別試験対策で英数理の勉強をしていれば、共通テストの英数理はかなり簡単に感じることができると思います。

それでも形式慣れのため共通テストの英数理対策は十分にこなしてほしいのですが、獣医系受験生にとっての最大の課題は国語ではないでしょうか。

共通テストの国語で安定した点数をとる秘訣は、古文漢文でいかに高得点を取るかにあります。個別具体的な勉強方法はまたの機会に書くとして、筆者の受験時代は古文漢文の勉強にはかなり力を入れていました。本番では内容一致で1問間違えましたが92/100を取ることができました。その年の小説文体が苦手での中身が理解しにくく、現代文は壊滅的でしたが、国語全体では150/200ほど得点できました。

古文漢文で国語の底上げを図るという作戦は、なんとか成功したと思っています。

古文漢文の勉強では、基本的な文法や古典常識を覚えたら(完璧でなくいてもよい)、後はひたすらマーク式問題集を解きまくりました。

古文と漢文を日替わりで解き、一度解いた問題であっても、本文を時間を置いて何度も読み直し、分からない表現や単語は単語集や古典辞書で引いたりしていました。

最初は問題を解くことに集中しましたが、一度解いてしまえば、後は「文学作品」を楽しむ感覚で読み直していたので、この作業でどんどん知識が増えてって古典を好きになることができた気がしています。

古典は苦手意識を持っている受験生が非常に多いですよね。

「現代では誰も話していない古文や漢文を勉強する意味なんてあるの?」という議論が定期的に沸き上がりますが、

勉強する「意味」なんていつも必要とは思いません。

純粋に何百年も残っている文章、何百年も前に生きていた人が書き残した作品に触れられるって、それだけで素晴らしいことじゃないですか?

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