獣医師の転職ルポ①
2022年4月から転職して、「海を渡る」ことになりました。
別に海外に赴くわけではなく、本州を離れて別のエリアで産業動物獣医の仕事に就きます。
転職ルポシリーズでは筆者が経験した転職活動を、実態に即して書き記していきたいと思っています。
転職、就職って人生でそう何回も経験することではありませんし、当人にとっても、職場にとっても、少なからぬ人々の生活に大なり小なり影響を与えてしまいます。
筆者は現在公務員なので、退職にあたり管理職に報告し、その後、一般企業の本社的な存在である「県庁」で獣医職の元締め役と面談し、退職決定となりました。
ですので、キーワード検索で言うところの、「獣医師 転職」だけでなく「公務員 退職」等でも参考にしていただけるかもしれません。
ただの退職まとめ記事では面白くなさそうなので、ストーリー仕立てで自分の感情の揺さぶりもあぶり出せたらいいな、と考えています。
筆者の場合、具体的に転職活動を開始したのが、昨年秋ごろ。
転職サイトやエージェント(仲介人)は利用せず、獣医専門誌の後ろのほうのページに掲載されていた求人で目星をつけて、先方の事務方(総務部長)に電話して履歴書を送って、
職場体験&面接の日程を調整しました。
最近だとズーム面接とかもあるみたいですけど、新しい職場の雰囲気は是が非でも肌で感じておきたいところです。
新しい職場は、筆者の居住区からはそこそこ離れているため平日に有給休暇を2日連続で取得して、マイカーぶっ飛ばして行ってきました。
朝9時に出て夕方5時に着く行程でしたね。
(ちなみに配属先はさらに遠くになってしまいました!)
遠方への転職は面接や見学が大変なのはもちろんなのですが、内定が出て配属先が無事に決まってからもまあ大変なこと。
新職場が公務員でしたら、官舎などの住宅が整備されていることもありますが、民間の場合、住まいから何から自分で探さなくてはなりません。
住まいに関しては、新しい職場の上司から何軒か斡旋されてはいますが、自分の住まいは自分の目で見て決めたいたちなのです。
早速ですが明日から0泊3日の日程で海を渡ってきます。
夜行バスで行ってその日のうちに夜行バスで戻るというハードスケジュール!
戻ったらその足で農家さんのところ帰りがけに行って受精卵移植です。はい。
(こういうケースの移植はきっと受胎しますよ)
仕事しながら転職活動するって大忙しです。新職場の上司からは、「他のところも見学しておいで」って言ってもらっていたのですが、
とても無理でした。時間的にも精神的にも肉体的にも。
獣医学生の皆さんは時間とお金が許す限り、いろいろな職場を見て回るといいと思います。
就職先は基本的に1つしか選べませんが、将来的に転職する段に必ず役に立つはずです。